共栄ニュース2023年11月号(Vol.285)：ダウンロード

物流業界では人手不足解消のため多くのパート従業員を雇用していますが、社会保険の
加入に関して従業員側は手取り収入が減り、事業主側は保険料負担が増加するため未加入
者が多く見られます。この度、社会保険の加入基準となる「年収106万円の壁」を解消す
るため国は「社会保険適用時処遇改善コース」を新設し、社会保険の加入に伴う労使の負
担を軽減するための助成金制度を設けました。
その内容は次のとおりとなっています。一般的に離職率の高いパート従業員の定着を推
進するためにも本制度の活用を御検討ください。
１．「社会保険適用時処遇改善コース」

（特記事項）

（社会保険適用促進手当について）

①毎月の賃金としても賞与としても支給が可能です
②社会保険適用促進手当については、標準報酬、標準賞与について最大2年間保険
料の算定対象外となりますが所得税、住民税、労働保険料は対象となりません
③上記手当を支給する場合は賃金規程の変更（届出）が必要です
④通常の賃金として支給する場合は割増賃金、平均賃金、最低賃金の算定基礎に
算入されますが賞与として支給する場合は算入されません
２．手続きの流れ
（１）キャリアアップ助成金（キャリアアップ計画書）の作成、提出
（２）取組みを6か月継続
（３）6ヶ月継続後2か月以内に申請（1回目）→　審査の上支給
（４）1回目終了後取組みを6か月継続
（５）取組み終了後2か月以内に申請（2回目）
（手当等支給メニューの場合は最大5回目まで申請）

※本内容を無断で転載することを禁じます。