共栄ニュース 4月号「マイナ免許証制度の開始」

2025/04/01

 2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証および運転経歴証明書の一体化が開始されます。一体化の手続きができる施設は、一体化のみを行うのか免許更新と併せて行うかなどにより異なります。予約方法も手続内容により異なります。

 一体化後の保有形態としては、①運転免許証のみを保有、②今の運転免許証を返納してマイナ免許証のみを保有、③マイナ免許証と運転免許証の2枚を保有のいずれも可能です。ただし②のマイナ免許証のみの場合は、国外運転免許証を申請する際に、渡航先の国により従来の運転免許証が必要になる場合があります。
 マイナ免許証のメリットは、更新の際の講習をオンラインで受講できることで、更新にかかる時間も短縮されます。更新手数料は、運転免許証のみは2,850円、マイナ免許証のみは2,100円、2枚所持は2,950円です。講習手数料は、会場受講の場合、優良500円、一般800円に対し、オンライン受講は200円です。また、マイナ免許証のみを保有している人は本籍・住所・氏名および生年月日に変更が生じた場合でも、警察への届出は不要となります。
 ③のマイナンバーカードと運転免許証を一体化した上、今の運転免許証も引き続き保有する場合は、マイナンバーカードを所持している方のみ希望することができ、それぞれの保有形態により、手数料が異なります。
 ただし、マイナンバーカードの有効期限は、18歳以上は10年、18歳未満は5年とされており、マイナ免許証の有効期間と異なります。この有効期間はマイナンバーカードの券面には表記されず、マイナポータル等で確認するため、失効に注意が必要です。
 また現行のシステムでは、マイナンバーカードを更新しても運転免許の情報は引き継がれません。このため、マイナ免許証を取得された方であっても、マイナンバーカードを更新すると、一体化の手続をやり直さなくてはならなくなります。なお、システムの改善は、本年秋と予定されています。
 現時点では、マイナ免許証は点呼やデジタコなどのシステムに対応しておらず、対応時期も未定
とのことです。そのため、これらのシステムを利用するにはマイナ免許証と運転免許証を2枚持つか、整備が進むまで待つしかありません。